仏壇の選び方

お仏壇は、どんな木材を使い、どれだけ手間をかけて作っているかということで大きく価格が割っていきます。小さくても高価なお仏壇、反対に大きくても安価なものもあります。それを知らずに単に大きさや値段だけでお仏壇を選んでしまったら後悔する事にもなりかねません。またお仏壇の良し悪しは、専門家以外では見分けがつきにくい為、中には無知につけ込んで不当な金額でお仏壇を売りつける業者もあるようです。お葬式はもちろんのこと、お仏壇についても正しい知識を身につけて頂き安心してお仏壇を選ぶことができれば幸いです。正しい選択基準を持つ事が、お仏壇選びで成功する秘訣だと思います。

お仏壇とは

仏壇は仏様を祀るところで、亡くなった家族やご先祖様の位牌を祀るところです。

まず、お仏壇とは、何の為にあるのでしょうか。亡くなった家族やご先祖様の位牌を祀るところ、仏様を祀るところと答える方もいるかもしれません。どちらも正しい答えですが、お坊様に聞いたら、ご本尊をおまつりして仏教徒としての信仰を深めるところとお答えになるかもしれません。だからと言って、先ほどの答えが間違っているわけではないのです。お仏壇を購入されるきっかけは、ほとんどの場合、ご家族が亡くなられた事によります。亡くなられた方を偲び冥福を祈り、供養する為にお仏壇を求めるのです。同時にお仏壇を購入する事は、今まで仏教を意識していなかった方に関心を頂かせるきっかけにもなります。亡くなられたご家族をお仏壇におまつりして供養をすることが、仏教徒としての親交を深めることにもなってゆくわけです。このように、お仏壇は亡くなられたご家族やご先祖様を偲び、供養、心を通わせる場所であり、また亡くなられたご家族やご先祖様はお仏壇を通して皆様のことを見守ってくれているのです。

仏壇の始まり

日本書紀によると、白鳳14年(西暦686年)に天武天皇の下で、「諸国の家毎に仏舎をつくり、即ち仏像と経を置きて拝礼供養せよ」との勅命が出され、当時の有力者達が自分達の持仏堂をつくりはじめた事がきっかけになったと言われています。当時は貴族など、ごく限られた階級の人々だけのものでしたが、室町時代になって床の間がある書院造という建築様式がはじまり、ここに仏画を掛け、花立て・香炉・燭台の三具足を置いて礼拝が行われ始めたことが今日のお仏壇の原型だと言われています。

お仏壇の種類

金仏壇と唐木仏壇

お仏壇は金仏壇と唐木仏壇の2種類に大別されます。金仏壇は全体に黒の漆塗りが施され、内部には金箔が貼ってある仏壇です。正式には漆塗り金仏壇と言い、その荘厳な姿はなくなられた方がおもむく浄土の世界を表現しているものと言われています。一方、唐木仏壇は黒檀や紫檀といった銘木と言われる木材の美しい木目を生かしたもので、金仏壇に較べるとあっさりした印象を与える仏壇です。黒檀や紫檀などの木材は、以前は中国を経由して輸入されていた為、唐木仏壇と言われています。その他に唐木仏壇として使われる木材としては、鉄刀木や日本産の木材として主に高級唐木仏壇につかわれる屋久杉、桑、欅などがあります。金仏壇の場合は黒く塗るので、木目は見えないですが、素材としては檜や欅、杉、アガチスなどが使用されています。伝統的に浄土真宗では金仏壇を置いている家が多いため、金仏壇を浄土真宗用だと思っている方が多いですが、浄土真宗以外では金仏壇をもちいていないという決まりはありません。

仏壇の形式

形式ですが重ね型仏壇・地袋付き仏間用仏壇・上置仏壇の3種類に分けることができます。重ね型仏壇は、高さが135〜175cm前後になるものでオーソドックスな仏壇で、さらに仏壇を置く場所の間口に広さにあわせて一間仏壇と半間仏壇に別れますが、半間仏壇が最もよく購入されています。重ね仏壇以外は、この形を簡略したものです。地袋付仏間用仏壇は、高さが100〜140cmくらいのもので仏間に置く為の仏壇、上置仏壇は高さが35〜90cmくらいでお仏壇を置くスペースが取りにくい家のために、家具などの上に置く事ができるようになっています。

お仏壇の価値

次は価格の違いです。一般の人が、価値が分かりにくい理由に伝統工芸品だからという事情があります。職人が伝統の技を駆使してつくる細かい細工の良し悪しまでを見極めるのは容易ではありません。そこで、細かい点は省いて、価格を決定する明確な基準について説明します。

金仏壇

金仏壇では使われている金箔の質と量が価格に大きく影響します。金箔には細工が施せるようにわずかな量の銀と銅が混ぜられ純度は高い順に1号色〜4号色となり、その厚さで一枚掛け、二枚掛けと分類され、四枚掛けが最も高価になります。高級品は漆を塗って仕上げますが、回数が多いほど耐久性に富み、高価になります。また漆ではなくカシューという塗料を使ったものもあります。

唐木仏壇

唐木仏壇は唐木と呼ばれる木材の木目の美しさが特徴のお仏壇です。価格はその木材の種類で決まりますが、一概にどの木材が高価であるとは言えません。ただ、一般的には前項であげた木材であれば良い素材だと考える事ができます。また唐木物壇は、唐木だけでできているわけではありません。高価な唐木を節約するとともに、木材の反りを防ぐため、別の木を芯材に使い、厚さ5〜7mmの唐木の板を貼り付けてつくります。前面だけに貼っているもの、側面や裏側にまで貼り付けているものもあり、唐木が使われている割合が多いほど高価なお仏壇になります。高級品は仏壇のお洗濯といって修理ができるようになっていますが、低価格のものは修理する事ができない場合も多いです。しかし新品の場合、このような違いは見分けられないので、お店の人に聞いてみてください。

置く場所と仏具

置く場所

お仏壇を置く場所を考えるときは、寸法について注意が必要です。仏壇には一間仏壇や半間仏壇など大きさの違うものがありますが、同じ半間でも京間と江戸間、集合住宅では寸法が違います。床の間に仏壇を置こうと思って購入したが大きくて入らなかったという例もありますので、お仏壇を選ぶ前には、まず置く場所を決めて寸法を測っておいたほうがよいです。お仏壇を置く場所がなくて困っている方もいると思います。置く場所がないので位牌をむき出しで置く、しまいこんでいる方もいらっしゃいますが、多くの場合は工夫次第で何とかなるものです。たとえば上置仏壇という箪笥などの家具の上に置く事に前提にして作られている仏壇もあります。上置仏壇にもさまざまなタイプがありますので、お部屋に合うお仏壇を見つけることができると思います。昔の家には、お仏壇を置く為の仏間があったのですが、昨今の住宅事情では難しくなっており居間などにお仏壇を置くケースも珍しくありません。また、洋間に合うようにデザインされたお仏壇も数多くありますので、カタログを見ればきっと気に入ったお仏壇に出会えるはずです。なお、お仏壇を置く場所は、痛みを避ける為できるだけ湿気と直射日光は避けた方が良いです。

仏具

一方、仏具ですが、まずお仏壇に安置されるお位牌です。本位牌と呼ばれ、黒漆塗りの塗り位牌や、唐木を使った唐木位牌などがあります。お仏壇に欠かせない仏具として三具足、五具足と呼ばれるものがあります。三具足は香、花、灯の3つで向かって右側にろうそく立て、中央に香炉、左側に花立てを配置し、五具足の場合は中央に香炉、左右両側にろうそく立て、その両方の外側に花立てを配置します。それに、おリンも必要です。さらに茶湯器や仏飯器など仏具には多くの種類がありますが、最低限揃えたいものは五具足か三具足、おリンということになりますが、購入されるお仏壇によって少し事情が変わります。小さなお仏壇では、たくさんの仏具をおくことはできませんし、逆に大きなお仏壇では仏具の数が少ないとさびしい感じがします。最近はいろいろなデザインの仏具が登場しています。気に入ったお仏壇を選ばれたら、是非そのお仏壇に合ったお気に入りの仏具を探してみてください。

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